整体師が3年間植物中心食を続けて気づいた身体の変化——痛風・血圧との向き合い方

食事
この記事は個人の体験談と参考書籍をもとにした健康情報です。医療的な診断・治療に代わるものではありません。持病のある方・服薬中の方は必ず主治医にご相談ください。

「食事を変えてから痛風発作が出なくなってきた感覚があります」——整体師として身体の仕組みを学び続けてきた私が、3年間の植物中心食で実感してきた変化を記録します。体験談として語るだけでなく、なぜ食が炎症・尿酸値・血圧に影響するのかを解剖・生理の視点から解き明かすことで、生活習慣病に悩む40〜60代の方が「自分ごと」として食を見直すきっかけをお届けできればと思います。茨城県龍ケ崎市で整体師をしている鈴木大樹です。

痛風と高血圧が「同時に現れる」のはなぜか——生活習慣病が重なるメカニズム

痛風と高血圧が同じ時期に現れる方は少なくありません。「足の親指が腫れると思ったら、健診で血圧も引っかかった」という話を、施術の現場でも患者さんからよく聞きます。これは偶然ではなく、根っこでつながっているメカニズムが存在する可能性があります。

尿酸値と血圧はなぜ連動するのか

痛風は、血液中の尿酸値が高くなりすぎることで関節に尿酸塩結晶が沈着し、激しい炎症を引き起こす状態です。厚生労働省の「国民健康・栄養調査」でも、高尿酸血症(尿酸値7mg/dL超)の方には高血圧を合併する割合が高いことが示されています。

なぜ同時に現れやすいのか。考えられる理由のひとつは慢性炎症の連鎖です。尿酸が血管壁に慢性的な刺激を与え続けると、血管内皮(血管の内側を覆う薄い細胞層)の機能に影響が及ぶ可能性があります。血管内皮は血圧の調節に関わる物質を産生しており、その機能が乱れると血管が硬くなりやすくなる——という流れが起きている可能性があると考えられています。

もうひとつの視点は食生活の共通性です。動物性プロテインや脂質の多い現代食は、プリン体(尿酸の原料)の過剰摂取につながりやすい側面があります。同時に、塩分・糖分・精製食品の多い食事は腸内環境に影響を与え、全身の慢性炎症を底上げする可能性があります。つまり、痛風も高血圧も「同じ食卓から生まれた問題」として見ることができるかもしれません。

現代食と伝統食——比較の視点

ウェストン・A・プライス博士は著書『食生活と身体の退化』の中で、精製食品を持ち込む以前の伝統食を維持している集団には虫歯も慢性病も少なく、近代的な食生活へ移行すると急速に健康が崩れると記録しています。現代食と伝統食の比較という視点は、私自身が食を見直すきっかけになりました。プリン体・塩分・精製糖の「三重奏」が、現代人の尿酸値や血圧に影響している可能性を示唆していると感じています。

尿酸値・血圧・慢性炎症は内臓の連動で語れる——解剖・生理から見る食と身体のつながり

整体師・柔道整復師として、そしてオステオパシーの専門校で学ぶ中で、私が強く感じるのは「症状は局所ではなく内臓全体の連動で起きている」という視点の重要性です。痛風も高血圧も、足や血管だけの問題として見るのではなく、内臓機能と血圧の連動という枠組みで捉えると見え方が変わってきます。

腎臓と尿酸排泄——見えにくいつながり

尿酸の約70%は腎臓から排泄されます。腎臓が健全に機能していれば、血液中の余分な尿酸を尿として排出できます。ところが腎臓への血流量が落ちたり、慢性的な水分不足が続いたりすると、排泄機能が十分に働かなくなる可能性があります。

オステオパシーの内臓マニピュレーションの知見では、腎臓は1回の呼吸で約3cm動き、1日の総移動距離は600cmにも及ぶとされています。この動きが周囲の組織との癒着や姿勢の問題で妨げられると、腎臓への血液循環に影響が出やすくなる可能性があります。尿酸値と食事の関係だけに注目しがちですが、腎臓という「排泄の入口」を機能させることが、尿酸値の安定に関わっている可能性があると私は考えています。

肝臓・腸・炎症の連鎖

慢性炎症と食生活のつながりで欠かせないのが、肝臓と腸内環境の関係です。腸の粘膜バリアが乱れると、腸内の細菌由来物質が血流に入り込みやすくなり、肝臓がその処理に追われる状態になる可能性があります(「リーキーガット」として研究者の間で議論されていますが、まだ研究段階の部分もあります)。

肝臓は尿酸の合成にも関わる臓器です。オステオパシーの視点では、肝臓の可動性の低下が右肩の症状や自律神経系に影響を及ぼすことがあると言われており、内臓は互いに独立していない、ということを施術を通じて実感しています。腸内環境と炎症は、遠回りに見えても痛風・高血圧の根本と関わっている可能性があります。

すーさん夫婦の龍ケ崎整体院の施術の現場では、痛風の既往歴がある患者さんに腹部の緊張感や消化器系の訴えを同時に持つ方が多いと感じることがあります。これはあくまで当院の臨床経験での傾向であり、一般化できるものではありませんが、食と内臓機能の連動を感じる場面のひとつです。

なお、こうした症状や数値の異常が続く場合や、強い痛みがある場合は自己判断せず、必ず医療機関にご相談ください。

整体師・オステオパシー目線で見ると「食の問題」は構造の問題でもある

食と身体の関係を語るとき、栄養素の話になりがちです。しかし、オステオパシーを学ぶ整体師として私が感じるのは、「何を食べるか」と同じくらい「身体が食べたものをどう処理できるか」が重要だという点です。これは構造の問題でもあります。

内臓の位置と機能は切り離せない

内臓マニピュレーション(内臓の位置や動きにアプローチする手技)の考え方では、各臓器は固有のリズムと動きを持ち、それが妨げられると機能に影響が出やすくなるとされています。たとえば腎臓は周囲の脂肪組織と腹腔内の圧力で保持されており、姿勢の乱れや腹筋の緊張低下が腎臓の位置に影響する可能性があります。

血圧の診断においても、両腕の血圧を測定して10mmHg以上の差がある場合、低い側に内臓や血管系の問題が隠れている可能性があると内臓マニピュレーションの領域では言われています。これは医学的に確立された診断基準とは異なりますが、「血圧は数値だけでなく身体全体の状態を示している可能性がある」という整体師目線での見方として参考にしています。

「何を食べるか」より「身体が受け取れるか」

エドガー・ケイシーの食事に関する記録(修道院の医術やケイシー療法の文献として知られています)でも、消化・排泄・循環の三つが整って初めて食物が身体を支えるものになる、という考え方が示されています。どれほど良質な食材を選んでも、消化管の動きが滞っていたり、腸内環境が乱れていたりすれば、栄養の吸収効率は下がる可能性があります。

私自身、植物中心食に切り替えた当初は「野菜を増やせばすぐ変わる」と思っていました。しかし実際には、腸の動きや睡眠・姿勢との関係も含めて身体全体を整えていく中で、じわじわと変化を感じてきた、という経緯があります。食は「入口」であり、身体という「器」がどれだけ受け取れるかも同時に問い直す必要があると考えています。

整体師が3年間食と向き合った記録——何を変えてどう変わったか、その全貌は有料コンテンツで読めます。
https://lp.suusanosteopathy.com/p/W9SXN7jGh8UC

プライス・ケイシーの食事哲学が示すこと——3年間の実践で整体師が気づいた身体の変化

ウェストン・プライス博士とエドガー・ケイシー。この二人の思想は時代も方向性も少し異なりますが、共通している核心があります。それは「食は薬にも毒にもなる」という認識と、「加工・精製された現代食が慢性的な炎症の温床になり得る」という視点です。

3年間で感じてきた変化——個人の体験として

私が植物中心食を意識的に始めたのは3年ほど前です。平日はほぼ野菜・豆類・発酵食品を中心にした食事にして、週末はBBQや魚介類も楽しむゆるやかなスタイルです。以下はあくまで個人の体験であり、同様の変化を保証するものではありません。

  • 痛風発作のような激しい関節の痛みが出なくなってきた感覚があります(食事変更以前は年に数回あった感覚)
  • 血圧の数値が以前より落ち着いてきている感覚があります(個人の感覚であり、数値の断言はしません)
  • 施術後の身体の重だるさが以前より少なくなってきた感じがあります
  • 朝の浮腫みが以前より気になりにくくなってきたと感じています

これらはすべて「感覚として感じている変化」であり、食事だけが原因とは言い切れません。睡眠・運動・施術・学びのストレス変化なども複合的に関わっている可能性があります。

プリン体と植物性食品——誤解されやすいポイント

「植物性のものもプリン体を含むから痛風には関係ない」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。確かに、ほうれん草・アスパラガス・豆類などにもプリン体は含まれています。ただし、プリン体 植物性の場合は動物性に比べて尿酸値への影響が異なるという研究報告もあります(ハーバード大学の研究グループによる報告など。ただし研究段階の内容を含みます)。また、野菜・果物・発酵食品を増やすことで腸内環境が変わり、炎症のベースラインが下がる可能性があると考えられています。

伝統食と現代食の比較をプライスの視点から見ると、問題の根源は「特定の食品」よりも「精製・加工による全体的な食の質の低下」にある、という示唆があります。私自身の3年間の感覚も、「何かを禁止した」というより「食の質を丁寧に選ぶようになった」という変化が大きかったと感じています。

龍ケ崎や茨城という地域は農産物が豊かで、季節の野菜に触れやすい環境があります。伝統的な発酵食(納豆・みそ)も身近な食文化の一部です。そうした地域の食資源を活かしながら、「植物中心食を難しく考えない」ことが続けるコツだと感じています。

食と身体のつながりについては、有料コンテンツシリーズで整体師の実体験とともに詳しく書いています。
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まとめ——食は「入口」、身体は「全体」で動いている

痛風・高血圧・慢性炎症は、それぞれ別の病気のように見えて、食生活・腸内環境・内臓機能という共通の根っこでつながっている可能性があります。整体師としての身体観察と、プライス・ケイシーの食事哲学、そして3年間の自分自身の体験が少しずつ重なってきた感覚があります。「何を食べるか」と同時に「身体がどれだけ受け取れるか」を問い直すこと——それが、生活習慣病と向き合う一つの入口になるかもしれません。個人差がありますので、変化を試みる際は必ず主治医にご相談ください。

免責事項:本記事は個人の体験談および一般的な健康情報の提供を目的としており、医療診断・治療に代わるものではありません。同様の効果を保証するものではありません。持病のある方・服薬中の方は生活習慣の変更前に必ず主治医にご相談ください。

よくある質問

Q. 植物中心食にすると痛風は本当に改善するの?

A. 植物性食品はプリン体の質が動物性と異なり、尿酸値への影響が小さいとされています。ただし個人差があるため、体験談はあくまで参考として捉え、継続的な数値確認が大切です。

Q. 高血圧と痛風は食事の改善で同時に対処できる?

A. どちらも慢性炎症・内臓への負担と深く関係しているため、食生活の見直しが両方に影響する可能性があります。ただし薬を服用中の方は自己判断で食事だけに頼らず、必ず医師と相談してください。

Q. 整体や手技療法は痛風・高血圧にも関係あるの?

A. 整体やオステオパシーは直接的な治療ではありませんが、内臓の機能連動・自律神経・循環の改善を通じて、身体全体のバランスを整える視点から生活習慣病のケアを補完的に考える整体師もいます。

鈴木大樹

鈴木大樹(すずき だいき)

柔道整復師 / オステオパシー専門校在学中 / 産後リハビリ国際セミナー修了

茨城県龍ケ崎市で妻・佳代とともに整体院を営む整体師。食・自然療法・筋膜のつながりを臨床と学びの中で深め、「なぜ身体はそうなるのか」を発信し続けています。

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