整体師が3年間植物中心食を続けて気づいた身体の変化|痛風・血圧との向き合い方

食事
この記事は個人の体験談と参考書籍をもとにした健康情報です。医療的な診断・治療に代わるものではありません。持病のある方・服薬中の方は必ず主治医にご相談ください。

「食を変えると、身体はどう変わるのか」——柔道整復師として日々施術をしながら、自分自身もずっとその問いと向き合ってきました。30代後半に痛風の予備軍と言われ、血圧も気になりはじめた頃、私は思い切って食のスタイルを見直すことにしました。平日はほぼ植物中心食、週末はBBQや肉・刺身も楽しむゆるいスタイルを3年間続けたことで、身体に感じる変化がありました。これは「整体師が自分の身体で感じたこと」を、施術の現場で学ぶ知識と照らし合わせながら書いた記録です。

整体師が「自分の身体」で気づいた食と生活習慣病のつながり——3年間の変化を振り返る

痛風の予備軍として食と向き合いはじめた日

茨城県龍ケ崎で施術をしていると、40代・50代の男性患者さんから「尿酸値が高くて…」「血圧が気になって…」という話をよく耳にします。かつての私自身も、まさにその立場でした。

当時、健康診断の結果を見てはため息をついていました。尿酸値は基準値の上限付近を漂い、血圧も「正常高値」という微妙なゾーン。整体師として患者さんの身体を整えながら、自分の身体が少しずつ乱れていくような感覚がありました。

そこで始めたのが、平日を植物中心食にするという実践です。完全なヴィーガンではなく、週末は家族とのBBQや刺身も楽しむ。あくまで「ゆるい切り替え」でしたが、3年間続けて感じた変化は小さくありませんでした。

  • 痛風発作を疑うような足首・足指の違和感が起きにくくなってきた感覚があります
  • 血圧の数値が以前よりも落ち着いてきた感覚があります(個人の体験です)
  • 朝の身体の重さが変わった感じがあります
  • 施術中の集中力が続きやすくなったと感じています

整体師の目でこの変化を振り返ると、「なぜそうなるのか」という問いが自然と浮かびます。食が変わることで、身体の中では何が起きている可能性があるのか。その仕組みを、施術で学んだ知識と照らし合わせながら考えてきました。

施術の現場で気づく「食と身体の乱れ」の相関

整体師として患者さんに触れていると、慢性的な炎症を抱えていると思われる方の身体には、独特のかたさや熱感が感じられることがあります。もちろん断言はできませんが、食生活を詳しく聞くと「揚げ物・お酒・加工食品が多い」というパターンが多い印象があります。

逆に、食を意識して変えてきたという患者さんの身体は、組織の弾力が違うと感じることがあります。これはあくまで施術者としての主観的な感覚ですが、食と構造の状態には何らかの関係がある可能性があると、3年間の自分の体験を通じてより強く感じるようになりました。

なぜ植物中心食が尿酸値・血圧に影響するのか——炎症・代謝・血管の生理学的メカニズム

尿酸値とプリン体代謝——慢性炎症との関係

痛風は、体内に蓄積した尿酸が結晶化して関節に炎症を起こす状態です。尿酸はプリン体(細胞の核に含まれる物質)が分解されてつくられます。プリン体の代謝と慢性炎症の関係は、食のスタイルと深く結びついている可能性があります。

植物性の食品には、動物性食品と比べてプリン体含有量が総じて少ないものが多く、また食物繊維や植物性ポリフェノールが腸内環境を整えることで、全身性の慢性炎症が軽減される方向に働く可能性があると考えられています。ただし、これは個人差が大きく、すべての人に同じ結果が出るわけではありません。

私自身の体験では、植物中心食に切り替えてから半年ほどで、以前感じていた足指まわりのだるさや違和感が変わってきた感覚があります。これが尿酸値の変化によるものかどうかは断言できませんが、プリン体代謝への影響があった可能性があると感じています。

血圧と自律神経——食が交感神経に与える影響

血圧は、自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスと密接に関係しています。交感神経が優位になりすぎると、血管が収縮して血圧が上がりやすくなる可能性があります。

食事と自律神経の関係は複雑ですが、過剰な動物性脂肪・精製糖・食品添加物は消化器系への負担を増やし、腸と脳をつなぐ「腸脳軸」を介して自律神経のバランスに影響を与える可能性があると考えられています。植物中心の食スタイルが腸内環境を整えることで、副交感神経が働きやすくなる場合があります——その結果として、血圧が整いやすくなる場合があるという視点は、整体師目線でも興味深い仮説です。

また、内臓オステオパシーの学びの中で感じるのは、腎臓と循環系のつながりです。腎臓は血圧調節に深く関与している臓器であり、腎臓まわりの組織の緊張が循環に影響を与えている可能性があります。食の変化が腎臓への負担を減らす方向に働けば、血圧の調節にも関係してくる可能性があると考えています。

尿酸値 アルカリ食という観点でも、体内のpH(酸塩基バランス)を整える食が尿酸の排泄を助ける方向に働く可能性があると言われています。これについては次のセクションで詳しく触れます。

プライス博士の伝統食研究とケイシーのアルカリ食理論がオステオパシー目線で交差する点

ウェストン・プライスが伝統食に見たもの

歯科医師のウェストン・A・プライス博士は、20世紀初頭に世界各地の伝統的な食文化を調査し、精製食品・加工食品を取り入れる以前の人々の歯列・骨格・全身の健康状態が優れていることを記録しました。

彼の研究が示している可能性があるのは、「何を食べるか」よりも「いかに加工されていない、ミネラルを豊富に含む食品を食べているか」という点です。ウェストン・プライスの伝統食研究では、土壌のミネラルが食物を通じて人体に届くことの重要性が繰り返し示されています。

植物中心食がミネラル補給の観点でも意味を持つ可能性があるのは、多様な野菜・豆類・海藻などを通じて、マグネシウム・カリウム・カルシウムなどを複合的に摂取できるからです。これらのミネラルは、血圧調節・筋肉の弛緩・神経伝達など、身体の根幹的な機能に関わっています。

エドガーケイシーのアルカリ形成食品という視点

20世紀のアメリカで「眠れる予言者」と呼ばれたエドガー・ケイシーは、催眠状態でさまざまな健康アドバイスを行いました。その中で繰り返し登場するのが「アルカリ形成食品を多く摂ること」という提案です。

エドガーケイシーのアルカリ形成食品の考え方では、野菜・果物・一部の豆類が体内でアルカリ性の代謝産物を生み出し、酸性に傾きがちな現代の食習慣を中和する方向に働く可能性があるとされています。尿酸も酸性の代謝産物であり、体内環境がアルカリ側に整うことで溶解・排泄されやすくなる可能性があると考えられています。

オステオパシーの学びの中でも、体液の質と循環は重要なテーマです。オステオパシーの創始者アンドリュー・テイラー・スティルは「動脈の法則」として、血液が滞りなく全身を流れることの重要性を説きました。食によって体液環境が整うことが、組織への栄養供給と老廃物の排出を助ける可能性があるという視点は、オステオパシー的な身体観とも自然につながります。

整体師が3年間食と向き合った記録——何を変えてどう変わったか、その全貌はNOTEで読めます。
https://lp.suusanosteopathy.com/p/W9SXN7jGh8UC

整体師として「食」をどう位置づけているか——構造・内臓・頭蓋と食の接点

BODY × MIND × SPIRITという三軸での食の理解

私が施術において大切にしているのは、BODY(構造・内臓・頭蓋)× MIND(食事・自然療法)× SPIRIT(全体性)という三軸の視点です。食はこの中でMINDの中核に位置しますが、実際にはBODYにも直接影響を与えている可能性があります。

たとえば、慢性的な炎症が全身の筋膜(筋肉を包む結合組織)に張力をつくり出している可能性があります。筋膜の緊張は関節の動きや神経の走行にも影響を与える可能性があり、整体施術でいくらアプローチしても、食由来の炎症が続いていれば変化が定着しにくい場合があると感じることがあります。

逆に、食を変えることで全身の炎症状態が変わった感覚があるとき、施術後の身体の変化が定着しやすくなる場合があると感じています。これは私自身の体験でもあり、施術の視点が広がると感じた気づきの一つです。

内臓オステオパシーと腎臓・循環の関係

オステオパシーの専門校での学びの中で、内臓オステオパシーという分野があります。内臓もそれぞれに動きのリズムを持っており、周囲の組織との関係性の中で機能しているという考え方です。

腎臓は後腹壁に位置し、横隔膜の動きと連動しながら呼吸のたびに上下する臓器です。腎臓まわりの筋膜の緊張や循環の停滞は、腎臓の機能に影響を与えている可能性があります。内臓オステオパシーの視点から腎臓と循環系の関係を考えると、食によって腎臓への代謝負担が変わることが、血圧の調節や尿酸の排泄にも関わってくる可能性があります。

龍ケ崎や茨城近隣で施術を受けに来てくださる患者さんの中には、「食を変えてから身体が変わった気がする」と話してくださる方が少なくありません。そのたびに、食と構造のつながりをあらためて考えさせられます。

整体師が「食も診る」ことの意味

整体師や柔道整復師は、食事指導の専門職ではありません。ただ、「身体全体を見る」という視点に立つとき、食を切り離して考えることには限界があると感じています。

プライス博士の伝統食研究、エドガーケイシーのアルカリ食理論、そしてオステオパシーが重視する体液の質と循環——これらはそれぞれ異なるアプローチから生まれたものですが、「身体の内側の環境を整えることが、構造的な健康にもつながる可能性がある」という点で共鳴していると感じています。

食と身体のつながりについては、有料コンテンツシリーズで整体師の実体験とともに詳しく書いています。
https://lp.suusanosteopathy.com/p/W9SXN7jGh8UC

「何を食べるか」は「どう動くか」と同じくらい、あるいはそれ以上に身体の状態に影響を与えている可能性があります。整体師として施術を続けながら、私はそう感じ続けています。

まとめ——食を変えることは、身体との対話を変えること

3年間にわたって植物中心食を実践してきた体験を通じて、私が感じているのは「食を変えることは、身体との対話のスタイルを変えること」かもしれないということです。痛風や高血圧に悩む40〜60代の方にとって、食の見直しはすぐに答えが出るものではないかもしれません。ただ、プライス博士の伝統食研究やエドガーケイシーのアルカリ食理論が示している可能性があるように、身体の内側の環境を整えていくことは、整体や施術のアプローチとも深いところでつながっています。個人差があることを前提に、自分の身体と向き合うきっかけの一つとして、この記事が役立つことがあれば幸いです。

免責事項:本記事は個人の体験談および一般的な健康情報の提供を目的としており、医療診断・治療に代わるものではありません。同様の効果を保証するものではありません。持病のある方・服薬中の方は生活習慣の変更前に必ず主治医にご相談ください。

よくある質問

Q. 植物中心食にすると痛風は本当に改善するの?

A. 植物性食品中心の食事はアルカリ性に傾きやすく、尿酸の溶解・排泄を助ける環境をつくりやすいとされています。ただし野菜にもプリン体を含むものがあるため、仕組みの理解が重要です。

Q. 野菜中心の食事で血圧は下がりますか?

A. 野菜・果物・豆類中心の食事はカリウム・マグネシウムが豊富で、血管壁の緊張を緩和し血圧を安定させる方向に働くと考えられています。慢性炎症の軽減も血圧改善に関わります。

Q. エドガーケイシーのアルカリ食って何ですか?

A. エドガーケイシーは20世紀初頭に「食事の約80%をアルカリ形成食品(野菜・果物など)にすること」を提唱しました。体内のpH環境を整えることで自然治癒力を高める考え方が根底にあります。

鈴木大樹

鈴木大樹(すずき だいき)

柔道整復師 / オステオパシー専門校在学中 / 産後リハビリ国際セミナー修了

茨城県龍ケ崎市で妻・佳代とともに整体院を営む整体師。食・自然療法・筋膜のつながりを臨床と学びの中で深め、「なぜ身体はそうなるのか」を発信し続けています。

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