痛みと疲れが長引く理由|食事と炎症・腸の関係

自然療法
この記事は個人の体験談と参考書籍をもとにした健康情報です。医療的な診断・治療に代わるものではありません。持病のある方・服薬中の方は必ず主治医にご相談ください。

検査では大きな異常が出ないのに、全身の痛み、抜けない疲労感、浅い眠り、頭にもやがかかったような感覚が続く。通院しながらも、日々のコンディションに悩む方は少なくありません。この記事では、治療の置き換えではなく、医療と並行して身体を整える視点として、食事と炎症、腸内環境、そして身体の構造がどうつながるのかを整体師の目線で整理します。

全身の痛み・疲労・頭のぼんやり感が続くとき、身体の中で起きていること

身体の広い範囲に痛みが長く続く状態では、中枢性感作という考え方がよく説明に使われます。これは、痛みを伝える神経系そのものが過敏になり、本来なら痛みとして感じないはずの刺激まで強く拾ってしまう状態を指すとされています。たとえるなら、音源の大きさは変わっていないのに、アンプの音量つまみが上がりっぱなしになっているようなイメージです。

この「音量つまみ」は、痛みだけを上げ下げしているわけではありません。睡眠の深さ、疲労感の抜け方、集中力や言葉の出てきやすさといった部分ともつながっていると考えられています。だからこそ、痛み・疲れ・眠りの浅さ・頭のぼんやり感(ブレインフォグ)が、ひとまとまりのセットとして現れやすいと考えられています。

「どこも悪くない」と言われても、つらさは実在する

画像検査や血液検査で明らかな異常が出ないことは珍しくありません。ただし、それは不調がないという意味ではなく、今の検査で測れる範囲に出ていないということでもあります。施術の現場では、痛みの範囲が広い方ほど、呼吸が浅く、肋骨まわりや横隔膜の動きが小さくなっている印象を受けることがあります。これは医学的な因果として断定できるものではなく、あくまでこれまで診てきた範囲で感じている傾向です。

慢性的な痛みと食事の関係が語られるようになった背景にも、この「全身性」という性質があります。神経系の過敏さには、睡眠、ストレス、ホルモンの変動、そして体内で続く軽度の炎症状態など、複数の要素が関わると考えられています。なお、痛みが急に強くなる、しびれや発熱をともなう、体重が急に減るといった変化がある場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。

地中海式の食べ方と、炎症・腸内環境の関係をどう考えるか

地中海食は、野菜・果物・豆類・全粒の穀物・ナッツ・魚・オリーブオイルを中心とし、加工肉や精製された糖質の比重が小さい食べ方の総称です。特定の一品を指すものではなく、食卓全体の組み立て方を指します。野菜や豆、魚を多くとり、加工食品や甘いものを控えめにするという中身は、日本の食事の目安とも大きくは変わりません。一方で、この食べ方で長引く痛みや疲れが変わると言える段階ではなく、効果が確かめられたものとして扱うべきではありません。

腸は「食べたもの」と「身体の炎症」の接点になる

腸は、食べたものが身体に取り込まれる入口です。腸内の細菌のはたらきと全身の状態との関係は研究が進められている分野ですが、わかっていないことも多く、腸を整えれば全身の不調が変わると言い切れるものではありません。

  • 食物繊維は腸内の細菌のはたらきに関わり、厚生労働省の食事摂取基準でも1日の目標量が示されています
  • 食事を見直すときは、一品を足したり抜いたりするより、食卓全体のバランスから考えるほうが続けやすくなります

疲労感と食生活の関係も、ここに重なります。エネルギーが足りないという単純な話ではなく、消化に負担がかかり続けること自体が身体にとっての仕事量になります。内臓の視点から見ると、食後に強い眠気や腹部の張りが出る方は、消化器が休みにくいリズムになっている可能性があります。

食と身体のつながりについては、noteで整体師の実体験とともに詳しく書いています。
→ https://note.com/honest_rose9929

骨盤まわりのつらさと腸の動き、骨盤・内臓を整体師はどう見るか

下腹部の張りや腰の重さ、月経のころのつらさなど、骨盤まわりの不調が長く続いている方もいます。婦人科の病気が隠れていることもあるため、痛みが強い、月経のたびに悪くなるといった場合は、まず婦人科を受診してください。そのうえで、整体師の立場からは、骨盤の中の臓器どうしのつながりという見方を持っています。

骨盤内は「つながり」で動いている

オステオパシーの内臓的な見方では、骨盤内の臓器はそれぞれ独立して存在しているのではなく、膜や靭帯を介して隣同士が影響し合うと考えます。たとえば、S状結腸の動きが制限されると子宮が側方に引かれる形になりやすいこと、盲腸まわりの状態が右の卵巣領域と関わりやすいことなどが、古典的な臨床観察として語られてきました。腹膜は全身で最大級の膜組織で、炎症や手術のあとに癒着が生じやすい場所でもあります。

ここで食事を気にかけるのは、腸の内容物やガスの量、通過のしやすさが、骨盤内の圧力や臓器の位置関係に日々かかわると、オステオパシーでは考えるからです。小さな制限でも、呼吸のたび、蠕動のたびに繰り返されれば、積み重なった負荷になります。施術の現場では、月経周期に合わせて腰や鼠径部の張り方が変わる方、便通の状態と骨盤まわりのつらさが連動している方にお会いすることがあります。これも傾向として感じている範囲の話で、医学的事実として断言できるものではありません。

整体師として考えていることは、noteにも書いています。
→ https://note.com/honest_rose9929

BODY・MIND・SPIRITの三軸で考える、医療と並行する日々のコンディション作り

茨城県龍ケ崎市にあるすーさん夫婦の龍ケ崎整体院では、BODY(構造・内臓・頭蓋)、MIND(食事や自然療法といった生活の選び方)、SPIRIT(全体としてのその人)という三つの軸で身体を見ています。痛みの出ている場所だけで終わらせず、関係していると考えられる部位もあわせて確認する、という考え方です。

  • BODY:呼吸に関わる横隔膜、肋骨、骨盤底、そして内臓を包む膜の動きを手で確認します(施術は約45分)
  • MIND:食事の全体像、睡眠、ストレスのかかり方を一緒に整理します
  • SPIRIT:仕事や家庭の中で、その方が何を優先できる状況なのかを踏まえて考えます

私自身は、平日はほぼ植物中心の食事、週末はBBQや刺身も食べるというゆるいスタイルを続けています。食生活を変えてから、痛風発作が出ていない期間が続き、血圧の数値も落ち着いてきた感覚があります(個人の体験であり、同じ結果を保証するものではありません)。完璧にやろうとして続かないより、崩れても戻れる形のほうが現実的だと感じています。

施術は鈴木大樹・鈴木佳代の夫婦2人で行っています。二人とも柔道整復師(国家資格)の免許を持ち、それぞれオステオパシーを学びながら、整体として施術しています。大樹はオステオパシーの専門校で学習中で、夫婦ともに産後リハビリの国際セミナー(婦人科領域)を修了しました。これは学んだ内容であって、病気を診断・治療できるという意味ではありません。婦人科領域の相談については、女性の施術者も在籍しています。

まとめ

広範囲の痛み、抜けない疲れ、浅い眠り、頭のぼんやり感は、神経系の過敏さ、炎症、腸内環境、そして身体の構造がそれぞれ影響し合って続いている可能性があります。野菜や豆、魚を中心にした食べ方の見直しは、治療の代わりではなく、医療と並行して日々のコンディションを整える選択肢の一つです。龍ケ崎の院でも、通院されている方の生活面を一緒に整理する時間を大切にしています。気になる症状が続くときは、まず主治医にご相談ください。

免責事項:本記事は個人の体験談および一般的な健康情報の提供を目的としており、医療診断・治療に代わるものではありません。同様の効果を保証するものではありません。持病のある方・服薬中の方は生活習慣の変更前に必ず主治医にご相談ください。

よくある質問

Q. 長引く痛みや疲れがあるとき、食事で気をつけることはありますか?

A. 特定の食品で痛みが変わると言える段階ではありません。まずは主食・主菜・副菜をそろえ、野菜や豆、魚、全粒の穀物を取り入れるなど、食事全体のバランスから見直すのが現実的です。持病や服薬がある方は主治医にご相談ください。

Q. 病院で治療中でも、食事を見直してよいですか?

A. 治療中の方は、食事を大きく変える前に主治医に相談してください。食事は治療の代わりにはなりません。主治医の方針と合う範囲で、生活面の一つとして少しずつ整えていく形をおすすめしています。

Q. 頭がぼんやりする感覚と腸は関係しますか?

A. 腸内環境と全身の状態の関係は研究が進められている分野ですが、わかっていないことも多く残っています。頭のぼんやり感は睡眠不足や貧血、甲状腺の不調などでも起こるため、続くときは医療機関にご相談ください。

鈴木大樹

鈴木大樹(すずき だいき)

柔道整復師 / オステオパシー専門校在学中 / 産後リハビリ国際セミナー修了

茨城県龍ケ崎市で妻・佳代とともに整体院を営む整体師。食・自然療法・筋膜のつながりを臨床と学びの中で深め、「なぜ身体はそうなるのか」を発信し続けています。

さらに深く知りたい方へ

腸と身体の痛みがつながっているのかどうか、わかっていることとわかっていないことをnoteに書いています。

・腸と身体の痛みは、つながっているのか(無料)
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